■小ネタツイートLog【その2】 龍馬

 現在ツイッター(@yuna_fantasia)にて小ネタツイート垂れ流し中。
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【#11】
「大人ってずるいんですか?」
「ど、どうしたお嬢、藪から棒に?  うーん、ずるい奴ばかりでもないと思うがなあ… (いや、あの手この手でお嬢を狙う輩ばかりだから、ここは俺もずる賢く立ち回ったほうが…?)」
「どうしました?」
「いや、考えても答えは出んし、気分転換に甘味処へでも行くかい?」

【#12】
「二人して両手に石なんか持って、何してんだ?」
「戦うからには鍛えとかないとな」
「そんなことしなくても、俺たち八葉が守ってやるぜ?」
「でも、足手まといにはなりたくないです」
「けどなぁ…お嬢のせっかくの細くてすべすべの腕がぶっとくなるのもなぁ…」
「なんでお前がそんなこと知ってんだよ」

【#13】
「お嬢!  俺は『免許』ってヤツを取りに行ってくるぜ!」
「わぁ…龍馬さんとドライブ……素敵ですね」
「『どらいぶ』…?  …ああ、白い雲を突き抜け、青い空をどこまでも『どらいぶ』してやるぜ!」
「えっ……免許って、車じゃなくて飛行機なんですか?」
「おうよ!」

【#14】
「お嬢、どこか出かけてたのかい?」
「はい、薩摩のお邸に平田さんに会いに」
「っ!?  お、おい帯刀!  平田ってのは薩摩のもんか!?」
「…まあ、今はそうなるね」
「どんな奴だ!」
「なかなかいい顔をしてるよ。 少々我儘がすぎるけど」
「いかん、いかんてお嬢!  そんな奴やめて俺にしとけ!  な?」
「え?  ──じゃあ」
 ぼふっ
「どどどどどうしたお嬢っ、いきなり抱きついてきてっ!?」
「平田さん、抱っこするとふわふわしてあったかいんです」
「抱っこ!? ふわふわ!?」
「龍馬さんは…ふわふわじゃないけど、あったかいのは同じですね、ふふっ」
「…これではゆきくんの方が猫のようだね」
「猫っ!?」

【#15】
「お嬢」
「はい?」
「───」
「…っ!」

「…あの二人、最近内緒話多くないか?」
「内緒話というより、龍馬さんがゆきに何か囁いているようですが」
「ゆきなんて顔真っ赤だし……セクハラっ!?」
「邪魔をしたら馬に蹴られて死んでしまいますよ?  『龍馬』さんだけにね」
「誰がウマいこと言えっつった!」

【#16】
「──なあ、お嬢ー」
「…だめです」
「なあ──」
「よう、坂本。 いい酒が手に入ったから持ってきて── って取り込み中か?」
「おう、土方。 俺はこれから昼寝をする」
「はあっ!?」
「なあお嬢ー、ひーざーまーくーらー!」
「……昔のよしみはすっぱり忘れて、新選組として斬っておくべきだったか…?」

【#17】
「…龍馬さんと中岡さん?  何してるんですか?」
「ああ、神子殿。 今、シャモをシメてるんですよ」
「シャモを…?」
「ええ、逆さに吊るして首を落とし、血を抜いて──」
「あああっ慎太郎っ、言わんでいいっ!  お嬢は見ちゃいかん!」
「…龍馬さん、何どさくさに紛れて神子殿を抱き締めてるんですか」

【#18】
「なんだなんだ、お嬢とアーネストの奴、ずっと英語で話してて何言ってるかわからん」
「あ〜…『ゴタゴタが全部終わったら、一緒にイギリスに行く』とか言ってるな」
「なっ、なんだとっ!  ちょっと待ってくれお嬢!」
「…あーあ、単純なヤツはこれだから……エイプリルフールだっつの」

「──お嬢!その話は本当か!?」
「え?」
「だから、アーネストと一緒にイギリスへ行くって話だ!」
「…ああ、そういえば今日は4月1日ですね」
「あ、向こうで都が笑ってる」
「せっかくですから、本当にイギリスへ行ってしまいましょうか、Princess?」
「ふふっ、そうだね」
「orz」

「あの、龍馬さん…?」
「…なんだいお嬢」
「今日はエイプリルフールといって、嘘をついてもいい日なんです」
「じゃあ……」
「はい、イギリス行きは嘘です、ごめんなさい」
「そ、そうか!  なぁんだ、安心したぜ」
「できれば私、龍馬さんと行ってみたいです、イギリスに」
「本当か!?  …って、それも嘘なんだろ?」
「いいえ、今日は嘘をついてもいい日だけど、嘘をつかなきゃいけない日ではありませんから」
「お嬢ー!」
「んっ、龍馬さん、苦しいですっ」

【#19】
「んー、俺はもう大人だからな」
「…私だって、もう子供じゃありません」
「そう主張するってのが子供だって証拠だぜ、お嬢」
「そんな…そうだとしても、あと何年かすれば!」
「いやぁ、そんなに長くは待てんなぁ」
「?  ……んっ!?」

【#20】
「うわぁ、桜が満開…」
「おお、こりゃ見事なもんだな」
「すぐに散ってしまうのはもったいないですね」
「だからこそ武士の死に様に例えたりもするが」
「それはちょっと悲しいです」
「ああ、桜は散っても人は生きなきゃならん」
「…はい」
「けどなお嬢、桜が散るのは、来年またこうして花を咲かせるためだぜ?」
「え…?」
「だから、来年も、その次の年も、その先も、ずっとこうして一緒に桜を眺めような」

【2012/04/13 up】