■ぴろーとーく?【おまけ】
【お題】キスの詰め合わせ(by 恋したくなるお題さま)/02 言葉を封じるキス
ばさっ!
「きゃっ !?」
次の瞬間、うつ伏せに転がっていたはずの千尋は横向きとなってアシュヴィンの腕の中にいた。
「な、な、な──」
真っ赤になって身を硬くする初々しさは、彼らが夫婦となって随分経つというのに一向に変わらない。
そうかと思えば、さっきのような大胆なこともしてみせる。
そんな矛盾が楽しくなってきて、アシュヴィンの口元には知らず悪戯っぽい笑みが浮かんでいた。
「俺としては眠らせてもらいたいんだが……愛する妻からお誘いを受けては、お応えしないわけにもいくまい?」
「や、それは、そのっ、あ、アシュヴィン疲れてるんだよね?
ね?
もう寝よう、うん。
明日も早いんだしっ」
アシュヴィンは徐々に身体の重みを彼女へと預けていく。
「言いたいことはそれだけか?」
「えと、だから、話はまた時間がある時にゆっく───」
ぷっつりと彼女の声が途切れた。
それも当然、彼女の唇はアシュヴィンによってきっちりと塞がれていたのだから。
夜はさらに更けていく。
ふたりに安眠が訪れるのはいつのことやら。
〜おしまい〜
【プチあとがき】
おっ、気がつきましたね? このページに(笑)
スイッチ入っちゃったアシュ(笑)
やっぱり最終的に「言葉を封じ」ちゃうのはアシュヴィンさまでした♪
【2008/09/08 up】